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水球のプロが町おこし

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毎日新聞 http://mainichi.jp/

柏崎ファンクラブ会長・青柳勧さん /新潟

毎日新聞 2017年1月16日 地方版

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水球のプロが町おこし 青柳勧さん(36)

 柏崎市は昨年10月、柏崎の魅力を発信する「柏崎ファンクラブ」を作った。柏崎が好きな人なら誰でも入会でき、会員は約1000人。その初代会長に就任した。
     小学生の頃に始めた水球で、高校3年から日本代表入りし、筑波大1年時にはスペインのプロチームに入団。卒業後はイタリアやモンテネグロでプレーし、一昨年まで日本代表として活躍した。
     2003年から09年までは、プロの水球選手としてプレーする傍ら、毎夏の帰国時に柏崎で水球のコーチを務めていた。09年の国体で柏崎が水球の会場となり、県が「地元強化を」と依頼したからだ。これが縁で09年に新潟産業大水球チームの監督兼同大助手に就任。14年からは、市と民間で作る「柏崎市シティセールス推進協議会」の運営委員長を務め、そのままファンクラブの会長に推された。
     「シティセールス」と水球は意外な取り合わせに思えるが、関連があるという。欧州で在籍した水球チームは、サッカーなど他の競技も含めた地域の総合スポーツクラブの一部だった。「欧州ではスポーツは地域ぐるみが主流。日本でも少子化の中、各学校の運動部を地域でまとめれば“チーム柏崎”を市民みんなで応援でき、町おこしになる。ある競技のファンが別の競技のファンにもなる」と熱心に語る。
     10年に地元水球チーム「ブルボンウォーターポロクラブ柏崎」の発足に携わり、監督兼選手になったのも「チームを作れば町おこしに役立てる。町が良くなれば選手も幸せ」と考えてのこと。「柏崎は水球の歴史が古く、小学生から大学生までプレーする全国で数少ない都市。競合するスポーツもなく成功できる」との分析もあった。実際、昨夏のリオデジャネイロ五輪には代表選手4人を輩出し、現在の協賛企業は約80社に上る。
     「シティセールス」は当然、スポーツだけではない。協議会では、企業や大学などの委員と話し合い、柏崎の「海」や「花火」「酒」のPRにも懸命だ。「他の地域でまねをしにくい、長く残る財産を売り出したい」と意気込んでいる。【高木昭午】

     ■人物略歴

    あおやぎ・かん

     1980年京都府生まれ。2004年筑波大卒。現在は「ブルボンウォーターポロクラブ柏崎」ゼネラルマネジャー兼監督を務める。柏崎市で妻(38)と小学2年の長女、生後5カ月の長男と4人暮らし。






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