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Channel: 猫と、水球。
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水球の社会人チーム設立、若手育成 元日本代表・青柳選手

【仁川(インチョン)=佐藤航】
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十九日に開幕する仁川アジア大会の男子水球に、日本から特別な視線を注いでいる人がいる。水球の元日本代表主将の青柳勧(かん)選手(34)。大卒後の選手の受け皿として立ち上げた社会人チーム「ブルボンウォーターポロクラブ柏崎(ブルボンKZ)」から四人を代表に送り、五輪に向けた力試しとなるアジア大会での奮闘を期待している。
 ブルボンKZは、欧州でプレーしていた青柳選手が、帰国した二〇一〇年に新潟県柏崎市で旗揚げした。きっかけは、筑波大時代の先輩で新潟産業大(同市)の広川俊男学長(現理事長)に水球部の強化を頼まれたこと。柏崎は一九六四年の新潟国体で水球会場となって以来、水球が盛んな地域。このまちで「社会人を中心にしたクラブチームをつくろうと思った」という。
 構想は以前から抱いていた。日本ではマイナー競技の水球は実業団チームが皆無で、大学を出るとプレーの場がなくなる。史上最年少の十八歳で日本代表に入ってから、長く代表を引っ張ってきた青柳選手も「若くして引退する選手を何人も見てきた」と振り返る。
 当初の所属選手は自分一人。大卒前の有望株に声を掛け、スポンサー探しに駆け回った。最初は選手も企業も半信半疑だったが、地域密着の運営方針と熱意を伝えると、一人、また一人と選手が集まり、選手を雇ってくれる企業も少しずつ出てきた。欧州帰りの青柳選手を中心にチームを強化し、創設からわずか二年で日本選手権を制した。
 目標は、日本代表を数多く出して一九八四年のロサンゼルス五輪以来の五輪出場を果たすこと。地元の製菓会社ブルボンと二〇一六年まで支援を受ける契約を結び、リオデジャネイロ五輪を目指している。
 二十日に水球競技が始まる今大会には、センター志水祐介選手(26)やゴールキーパー棚村克行選手(25)ら四人を輩出。「彼らの活躍でチームの存在感を示せば、より多くの代表選手を出すことにつながる」と青柳選手。代表は若手中心の方針で、自らは昨年から代表を外れているが、「いつでも出る準備はしている。自分の経験は若いチームに役立つ」と気を引き締めている。
※中日新聞web 2014年9月18日夕刊 より
 

 

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