今夏のリオデジャネイロ五輪に出場する水球男子日本代表が３１日、国立スポーツ科学センター（東京都北区）で練習を公開し、大本洋嗣監督は３２年ぶりの五輪に向け「８強以上が目標。泳力向上とウエートトレーニングには世界一、時間を使う」と力強く述べた。

　約１カ月のオフから明け、２６日から合宿に入った。この日はパス回しとシュート練習、２ピリオドの紅白戦を行った。

　大柄な海外勢と体の接触を避けるため、カウンター攻撃と相手のパスコースの前に出て積極的にボールを奪う守備をチームの生命線とする。主将の志水祐介（ブルボンＫＺ）は「この戦術はスピードが命。世界で採用するチームは少ないが、貫き通したい」と話した。

　水球男子の日本代表合宿が都内で公開された。リオデジャネイロ五輪出場が決まり、４月にはイタリアの強豪クラブとの練習試合を含む欧州遠征を行うことが決定。同時期に行われる五輪世界最終予選（イタリア）も視察予定で、大本監督は「モチベーションを上げてきたい」と狙いを話した。

　１月２６日からの合宿では体づくりをテーマに一日２回の筋力トレに励む。「しんどいけど、みんな練習に取り組む姿勢が違う」と志水主将。３２年ぶりの五輪舞台へ、レベルアップを目指す。