２０２０年東京五輪に向けた県内での海外チームの強化合宿が４日、本格的に始まった。カナダの水球女子代表チームが同日夜、日本代表チームとの合同合宿のため盛岡市に到着。カナダの認定ホストタウンの同市で１２日まで練習を重ね、五輪直前合宿にも使う予定の環境に慣れる。期間中は親善試合を無料公開するなど、五輪への熱を市民が実感できる機会となりそう。ホストタウン認定や合宿の動きは各地で続いており、関係者はスポーツを通じた地域活性化を期待する。

　カナダ代表チームの２４人は４日午後８時３５分ごろ、ＪＲ盛岡駅に到着した。盛岡市職員６人が横断幕とカナダ国旗の小旗で歓迎。中国の世界大会から移動してきた選手たちは、リラックスした笑顔で応えた。

　初来日のクリスティーナ・アログボ主将（３２）は「すしや餅、盛岡の麺類を食べたい」と食に興味津々。「東京五輪で活躍するため、日本の生活に慣れることが大切」と気合を入れる。

　同日昼には女子日本代表チームも同市に到着。本宮万記弘（まきひろ）監督（４９）は「強豪カナダの胸を借りて、実力を高めたい」と意気込む。